エアフィルタやオイルフィルタ・オイルセパレータの廃棄について困っている方、また処分方法について知りたい方へ

工場でエアーコンプレッサーを使用していて、メンテナンス後のエアフィルタやオイルフィルタ・オイルセパレータの処分について困っている方、廃棄方法について事前に確認しておきたい。どのように対応してよいのか。注意点も知りたい。マニフェストって何?と考えていませんか?

本記事では、下記の内容を解説します。(2021年7月24日更新)

私はコンプレッサーの修理屋の大西たけしです。福岡県を拠点に日々修理やメンテナンス、オーバーホールをしています。

法律的にオイルフィルターなど、エレメント類の処分方法ってあるの?

オイルフィルタ、エアフィルタ、オイルセパレータは、コンプレッサーの整備の際に排出される “産業廃棄物” として、 廃棄物の処理及び清掃に関する法律再生資源の利用の促進に関する法律の2つの法律に関係します。

どのような内容なのか法律家ではありませんので、詳細を書くことはできませんが、コンプレッサ修理屋では実際にどのような処理を行っているか記載するようにいたします。

燃えないゴミとして処分してもOKなの?

コンプレッサ修理屋の所在する地域では燃えないゴミでの処分は出来ませんが、燃えないゴミとして廃棄されている地域を見たこともあります。この疑問は自治体ごとによってごみ処分のルールが異なるため、お住まいの地域のお役所に尋ねられてください。

オイルフィルターやオイルセパレータの廃棄処分について

オイルフィルター、オイルセパレータの中にはコンプレッサオイル、鉄、フィルター部の紙、ゴム素材などが混合しています。この仕分けを行わないと処理ができませんので、個人で廃棄処分を行うにはハードルがあると思います。

オイルフィルタやオイルセパレータの中身ってどうなってるの!?

“百聞は一見にしかず” ということで、Youtubeに動画をアップしましたのでご確認ください。

今回使用した道具は、オイルエレメントカッターです。詳細はこちら → https://amzn.to/3y29UpR

分解したオイルフィルタの写真も掲載します。ゴム製品は燃えるゴミとして、鉄くずは燃えないゴミとして廃棄することが可能ですが、オイルの付着した紙部分は、鉄と紙とが組合せとなっていますので、街のゴミ処理のルールの観点から多くの自治体では処理を行うことが難しそうです。

コンプレッサ修理屋はこのように処理しています。

コンプレッサ修理屋では、 “産業廃棄物収集運搬業の許可” を受けていますので、現場で排出されたエアフィルタやオイルフィルタ・オイルセパレータなどのエレメント類の処分を有料にてお受けしています。

コンプレッサオイルが付着したオイルエレメント・オイルセパレータは、廃油収集業者へ有料にて処分を行っていて、吸込みフィルタは、産業廃棄物処理業者(産廃業者)へ有料にて処理をお願いしています。

マニフェストって何?

マニフェストとは、産業廃棄物の処理を委託する際に委託者が発行する伝票のことを言います。日本のマニフェスト制度はアメリカの有害廃棄物管理制度を参考にして導入され、以後マニフェストのことを「産業廃棄物管理伝票」と言われるようになったそうです。
詳細については、日本産業廃棄物処理センター様のウェブサイトをご確認ください。https://www.jwnet.or.jp/jwnet/about/system/index.html

まとめ

エアフィルタやオイルフィルタ・オイルフィルタの廃棄処分について、法律も関係しますので、先ずはお住まいの地域・自治体のゴミ出しのルールを確認されることをお勧めいたします。処分が難しい場合は、エレメント購入先へ処分を依頼されるか、産業廃棄物処理業者へ連絡されることも解決のひとつです。

2015年9月の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』 に記述された2030年までの具体的指針である、SDGsを、コンプレッサ修理屋も取り組んでいます。

処分についてご不明な点などございましたら、気兼ねなくお知らせください。

文責:有限会社大西エアーサービス 大西健

大西健

コンプレッサ修理屋/大西エアーサービス

この記事を書いた人

大西エアーサービスのウェブサイト制作・運用担当。2007年よりコンプレッサ修理屋として働いています。以前の職種は洋服のパタンナーアシスタント。世界中の美術館を巡ることが趣味のひとつです。お客様の想いに耳を傾けながら、生産現場が止まらないように、コンプレッサー運用のお手伝いをしています。“迅速”かつ“丁寧”がモットーです。
コンプレッサ修理屋「大西健」の挨拶文はこちら→https://www.onishi-air.jp/office/

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