2021年7月12日記事を修正しました。

『カプラとは何ですか?』という疑問について、“カプラの基礎知識と選定ポイント について答えします。

カプラとは

カプラとは、油・空気圧の着脱に使用する “接続道具” のことを言います。ハイカプラ・スーパーカプラという呼び名は日東工器社の商標です。また、『クイックジョイント』や『カチッと』と呼ぶ方もいます。勿論、どれも同じカプラのことです。

日東工器株式会社様のウェブサイトはこちら、https://www.nitto-kohki.co.jp/

工場内でエアーホースと接続する部分にカプラが使用されています

例えば、タンクマウント式のエアーコンプレッサー本体では、エアー吐出口にカプラが使用されています。これがソケットの役割を担っており、エアーホースを接続することで、スプレーガンなどのエアーツールと繋ぎ合わせることが可能になります。コンプレッサーからエアーをとることができます。電気で例えるなら、コンセントのようなものです。

カプラでよく耳にする、オスとメスって何ですか?

カプラにはオスとメスの2種類があります。簡単に説明すると、脱着する際に差し込む側のカプラを「オス」といい、差し込まれる側のカプラを「メス」と呼んでいます。カプラのオス側をプラグ(PLUGのP)と呼んだり、カプラのメス側をソケット(SOCKETのS)と言ったりします。

オスとメスは対になっているため、コンプレッサ側のカプラとそれに接続するエアーツール側のカプラが同じ種類だと接続出来ませんのでご注意ください。

カプラの流路内径について

カプラ内部に流れる液体や気体の部分の内径を「○分」と表します。例えば1分と言えば1/8インチ、2分と言えば1/4インチという内径を示しています。1分違うだけでカプラの内径はかなり変わってきます。

ミリインチ
3.1751/81
6.351/42
9.525
3/8
3
12.71/24

【重要】ハイカプラとスーパーカプラって何?

注意しなければならないことは、ハイカプラとスーパーカプラでは互換性が無いということです。塗装をされる工場やクルマ屋さんでは、スーパーカプラを使用されているケースをよく目にします。ハイカプラより軽量のため、塗装の際に手にする重量が軽減されるからだと考えます。

※ハイカプラはジョイント部分が太くスーパーカプラは細いので、空気の流量はハイカプラの方が有利です。また、重さはスーパーカプラの方が軽いです。

配管と接続する場合は、ストレートネジとテーパーネジ。ゴムホースなどと接続される場合は、ホースタイプがあります。ホースと接続する際はタケノコタイプをご準備した上で、バンドを用いて固定ください。

ウレタンホースと接続する場合は、ウレタンホースタイプをお求めください。

エアーホースとカプラーを取り付ける方法

最後にカプラの選定ポイントを読んでも、どれを準備したら良いのか「わからん」という方へ

工場側の取り付け配管写真、できればサイズも確認し、どのようなエアー工具を使用する予定があるのかをお調べのうえ、ホームセンターへ立ち寄ってみてください。

コンプレッサ修理屋の私も、現場でエアー漏れが見つかったり、カプラが不足した場合は、近くのホームセンターへ行き、必要な道具を買い揃えます。ネットでの購入の場合、表記がいまいち分かり辛かったり、商品が直ぐには届きません。間違って購入するリスクもあります。

ネットが普及している2021年でも、人を介して相談した方が早く解決することも多く存在します。

幸いにもホームセンターには、ハイカプラもスーパーカプラも、接続側も複数在庫がありますので、ご安心ください。

お客様の製造ラインが止まらない為に、ブログ発信も頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

文責:有限会社大西エアーサービス 大西健

大西健

コンプレッサ修理屋/大西エアーサービス

この記事を書いた人

大西エアーサービスのウェブサイト制作・運用担当。2007年よりコンプレッサ修理屋として働いています。以前の職種は洋服のパタンナーアシスタント。世界中の美術館を巡ることが趣味のひとつです。お客様の想いに耳を傾けながら、生産現場が止まらないように、コンプレッサー運用のお手伝いをしています。“迅速”かつ“丁寧”がモットーです。
コンプレッサ修理屋「大西健」の挨拶文はこちら→https://www.onishi-air.jp/office/

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