2021年3月1日更新
今回は弊社YOUTUBEチャンネルより、再生回数の最も多いものを、ブログ記事にしてみたいと思います。
先ず始めにエアーコンプレッサーは、給油式と無給油式の2種類がございます。何が給油式なのか、無給油式なのか。それは、圧縮機本体の内部に油が入るか入らないかという違いです。勘違いし易いのですが、無給油式タイプのコンプレッサーでも作動油としてオイルは入っています。
給油式レシプロコンプレッサ—の場合は、特にオイルについては重要な管理項目になります。レシプロ機の場合、ピストンを上下しながら圧縮エアーを作ります。簡単に言うと、シリンダとピストンとリングの関係性があり、新品購入時の場合でもオイルがエアー内に混ざります。詳しく説明すると長くなるので、今回は控えます。使用頻度により数年後には、リング類も摩耗劣化しますので、より多くのオイルを消費してしまいます。
オイル量が減ると、リングへのオイル掻き上げが出来なくなり焼付きに繋がります。最悪の場合、クランクケースを破ってコンロッドが出てきてしまう事故にも繋がります。レシプロ機の場合は、ブレーカを落とされてエアーゲージの針が『0MPa』を示していることを確認された上でオイル交換をされると安心です。手順については、ご使用機器の取扱い説明書をご覧になってください。
次にスクリュー機の場合ですが、オイル量が低下する=圧縮機内への油量が低下することで、圧縮機エレメント内の温度上昇に繋がります。オーバーヒートをしてしまいます。こちらの交換手順に関しましても、ご使用機器の取扱い説明書をご覧になってください。
オイル交換の際は、オイルフィルタエレメントの交換を一緒にされると良いでしょう。
また、弊社でもオイル及びオイル交換の作業を有料にて御承りしています。使用状況や使用環境により、お勧めの消耗品の交換も含めた上で御見積を作成します。
突発的なコンプレッサー停止リスクを少なくする為にも、お客様の機器の日常管理や定期メンテナンスの計画をお願いできれば幸いです。
オイル販売については、弊社ヤフーショッピングをご参照ください。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/onishi-air/a5b3a5f3a5.html
機械にとってオイルの管理は、最重要項目だと思います。オイル確認は、現場のコンプレッサー機器などに行かなければ出来ないので、他の異変にも気づきやすくなる。というメリットも生まれます。
どうか、このブログを読んでいただいた方はこの後でも確認されてみることをお勧め致します。
交換サイクルについては、別の機会に記します。
今日の作業もご安全に!
文責:有限会社大西エアーサービス 大西健
大西健
この記事を書いた人
大西エアーサービスのウェブサイト制作・運用担当。2007年よりコンプレッサ修理屋として働いています。以前の職種は洋服のパタンナーアシスタント。世界中の美術館を巡ることが趣味のひとつです。お客様の想いに耳を傾けながら、生産現場が止まらないように、コンプレッサー運用のお手伝いをしています。“迅速”かつ“丁寧”がモットーです。
コンプレッサ修理屋「大西健」の挨拶文はこちら→https://www.onishi-air.jp/office/
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