エアーコンプレッサーが故障する前兆6つのポイントを掴んで早めにメンテナンスを行おう。突然の停止リスクに備えて、今から準備できることはありますか?「修理屋が分かりやすく解説します。」

エアーコンプレッサーの故障の前兆や “万が一” の異常停止トラブルに備えて今から準備できることがあるか。について知りたい方へ

工場でエアーコンプレッサーを使用していて、故障の前兆を知りたい。万が一のトラブルの際にどのように対処したらよいか不安です。今からでも準備出来ることがあれば知りたい。また、修理業者を探す際の注意点も知りたい。と考えていませんか?

本記事では、下記の内容を解説します。(2021年7月28日更新)

私はコンプレッサ修理屋の大西たけしです。福岡県を拠点に日々修理やメンテナンス、オーバーホールをしています。

そもそもエアーコンプレッサーは、急に故障するものなの!?

エアーコンプレッサーを長く使い続けていれば、ほとんどの場合多少の故障はします。ただ、故障の前兆を普段からつかんでおけば、修理のときも楽なことが多いです。そこで今回は、エアーコンプレッサーが故障する前兆の例や、前兆をつかむ “コツ” を紹介いたします。安心して生産ラインを稼働させたい方は必見です。

エアーコンプレッサーが故障する際によくある前兆とは

急にエアーコンプレッサーが故障することもありますが、故障する前に何かしら前兆が起こる場合も多いです。ただ、前兆があっても気にしない人がいるのも事実です。そこではじめに、前兆の具体例を紹介します。ご自身のエアーコンプレッサーで当てはまる症状がないか確認してみてください。

圧縮機本体から異音が発生する

メーカーそれぞれに正常時の圧縮機の音も違いがあります。スクリューコンプレッサーのオイルフリー機種の場合は、高回転で回るため、甲高い音が通常です。一概に異音については言えませんが、ガリガリとした音が発生した場合は、要注意です。内部のベアリングが破損している場合やレシプロコンプレッサーの場合はピストンロッド大端部のメタルが溶けている可能性も考えられるからです。普段と違う聞きなれない音が発生している場合は、経年劣化などでエアーコンプレッサーの一部分が悲鳴を上げていると思った方が良いと思います。

ベルトからキュルキュルとした異音が発生する。ゴムの焼けた匂い

単にベルトの劣化も考えられますが、プーリの摩耗により、ベルトのテンションが甘くなっている可能性も考えられます。ゴムが焼けるような匂いを感じた場合や、始動時および再起動時などにキュルキュルとした異音が発生した場合は、プロに点検を依頼されてください。

吐出温度異常 【スクリューコンプレッサ】

スクリューコンプレッサーの吸い込み温度が40℃以下でないと吐出温度異常になります。一部メーカーの新型機種では周囲温度が45℃以下の設定もありますので、カタログをご確認ください。また、オイルが規定量充填されていない場合や、オイルクーラー・オイルフィルター等の汚れによって詰まっている場合も、吐出温度異常になる恐れがあります。

圧力の上昇が遅いと感じたら

エアーフィルタの目詰まりはありませんか? 吸い込みフィルタが目詰まりを起こすと、吐出空気量が低下し昇圧不良になります。まずはエアーブロー清掃をされることをお勧めいたします。

エアーコンプレッサー内部または、工場側でのエアー漏れはありませんか?
【確認方法】
エアーコンプレッサー出口の吐出バルブを閉じていただき、設定圧力まで昇圧すれば、エアーコンプレッサーの作動は正常です。工場側のエアー漏れまたは、エアー使用量の増加が考えられます。

吐出バルブを閉じた状態で、エアーコンプレッサーの上限圧力まで昇圧しない場合は、制御系(基盤、電磁弁、吸気調整弁など)の不具合が考えられます。

オイル消費が早いと感じたら

スクリューコンプレッサーの場合はパッケージ内部でのオイル漏れや、オイルセパレータエレメントの目詰まりが考えられます。オイル回収配管系統の目詰まりも考えらます。

レシプロコンプレッサーの場合は、ピストンリングの摩耗やシリンダの損傷が考えられます。

早期のメンテナンスが必要です。

エアー内に水が発生し始めたら

圧縮エアー内にドレン水が混じっている場合は、ドライヤーの不調または、ドレントラップの排出不良が原因の可能性が高いです。専門家の診断をお勧めいたします。

故障の前兆に気づきやすいように普段からメンテナンスをしておこう

少しでも故障の前兆に気付く確率を上げる為には、小まめなメンテナンスが大切です。コンプレッサー修理業者への依頼で故障の前兆が見つかる事例もあります。特に、圧縮機本体の故障は修理費用も高額になります。最悪の場合、修理費用よりも新品入替えの方が安価になる恐れもあります。
価値を下げないためにもエアーコンプレッサーのメンテナンスは大事です。コンプレッサー修理業者にメンテナンス・修理依頼をされる場合は下記内容を意識してみてください。

業者へ依頼を行う前にご自身でメンテナンスを行う

オイルやオイルフィルタ、エアフィルタなどのエレメント交換などご自身でメンテナンスを行うことで、業者依頼時に気になる点を伝えられます。気になる点をメモ書きしておくと役立つことがあります。故障の前兆に気付くには「エアーコンプレッサーの状態がいつもと違うな」と感じることが大事です。異音であったり、異臭を感じることもそのひとつです。始業前、始業後に油にじみや油漏れが発生していないか目視点検を習慣にされることも大切なことです。

自分で修理するとエアーコンプレッサーの状態が悪化したりお怪我をされる場合があります。故障に気付いた段階で「エアーコンプレッサーの購入店 または、修理業者」へ連絡ください。自身で修理できる内容か確認したうえで、対応することをおすすめします。

不具合箇所を修理するのが遅くなると費用も高くつく場合もあります

エアーコンプレッサーの異常を放置し続けた結果、修理費用が高額になる場合もあります。異常を放置し続けると、一般的にはエアーコンプレッサーの状態が悪化します。特に圧縮機本体が起因する修理は高額になりますので要注意です。

期の段階であれば、費用が安く済むケースが多いということです。異常を放置しないためにも、コマメにメンテナンスをしましょうねどこからオイル漏れが発生しているのか観察することが大切です。一度綺麗にパッケージ内部を清掃した上で目視点検も有効な手段です。エアーコンプレッサーは回転体があるため、怪我にも注意が必要です。油にじみが酷い場合もプロに点検を依頼されてください。

予備機のエアーコンプレッサーを購入する、活用する

“水・電力・エアー” この3つの内1つでも欠けてしまうと、工場が停止してしまうリスクが高くなります。現状1台のエアーコンプレッサーで工場内で使用するエアーを賄っている場合は、予備機の設置もご検討ください。費用も発生しますので、中古機を検討されてみてもよいかもしれません。エアーコンプレッサーを借りる場合、運搬設置費用や日割りのレンタル費発生するため高額になることもしばしばです。
設置した2台のエアーコンプレッサーを各曜日または隔週で入れ替えながら運用することができれば、メンテナンス時期を延ばすことも可能になります。

エアーコンプレッサーのレンタル店や修理業者を事前に調べておく

突然のエアーコンプレッサーの故障時は、あたふたとするものです。事前にエアーコンプレッサーのレンタル店や修理業者を調べておくことも有効な手段です。連絡先をエアーコンプレッサーに張り付けておいても良いかもしれません。

Youtube レンタルコンプレッサーの貸し出しについて

買い替え時のコストと比べる

既設機と新台エアーコンプレッサーを入替え時のコストも事前に比較しておくことも大切です。急な故障時や修理不可の場合、修理費用が高額になる場合は、落ち着いた気持ちで比較する余裕も失われがちです。事前に買い替え時のコストを比較することをされることも安心して工場生産機器を稼働させるためには大切なことです。

まとめ

エアーコンプレッサーの故障の前兆をつかむことは可能です。ただ、前兆をつかむには「いつかは故障する」と意識を持つことが大切です。自分事として捉えることで、わずかな異変にも気づきやすくなります。

さらに、日頃から社内のエアーコンプレッサーに関心を持つことも忘れてはなりません。

長期間同じエアーコンプレッサーを安心して続けたいのであれば、エアーコンプレッサーの異常に早く気付くことは重要です。症状が広がる前に、今回のブログ記事を思い出していただければと思います。

弊社スタッフブログの一覧はこちらです。http://www.onishi-air.jp/category/blog/

著者:有限会社大西エアーサービス 大西健

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