2021年7月27日更新

福岡を拠点にエアーコンプレッサーの販売修理・メンテナンスを行っております、コンプレッサ修理屋の大西エアーサービスです。

今回のテーマは「温泉地で使用されているエアーコンプレッサ―について」です。

温泉を汲み上げるのにポンプではなくエアーコンプレッサーを使用しているって本当なの?

井戸から水を得るためには何らかの手段が必要です。縄を縛りつけた容器を井戸に下ろして水を汲み上げるやり方は、イメージし易い原始的な方法かもしれません。小口径の井戸の場合は、容器を下ろすことが出来ません。

温泉地では一般家庭でもご自宅に温泉を引かれていることは珍しいことではなく、一般家庭の場合は温泉水を引き上げる動力としてポンプを採用されています。

地域の条例によっては、営業を目的とし温泉を汲み上げる場合は、エアーコンプレッサーを使用するよう明記されていることがあります。エアーコンプレッサーを使用することで、より深い地中から温泉水を汲み上げることが可能になるそうです。エアリフトと呼ばれたりもします。

エアリフトのデメリットを知りたい。

“騒音” です。多くの温泉地では、パッケージタイプのエアーコンプレッサーを設置されたり、コンプレッサー室を設置された上で稼働されています。日中の稼働音は生活音の中で特に気になるものでもありませんが、深夜・早朝に稼働させる場合は、対策が必要です。

ポンプ式もエアリフトも同様に、炭酸カルシウム質や鉄質を発生させるため、温泉を汲み上げる配管に目詰まりを起こしてしまう可能性があります。

給油式のエアーコンプレッサーを使用しています。注意点はありますか?

温泉地で使用されているエアーコンプレッサーは、地域の条例にもよりますが、3.7kW以下のモーターサイズと定められている場合も多いようです。汲み上げに必要なエアーは常に排出し続ける必要があるため、常にエアーコンプレッサーは稼働している場合がほとんどです。

給油式レシプロコンプレッサーを設置されている方は、毎日の油量の確認をお願いいたします。オイル切れになった場合は、圧縮機本体が焼き付きますので、注意が必要です。合わせて毎日のドレン抜きもお願いいたします。

万が一のエアーコンプレッサー故障対策として

エアーコンプレッサーも故障は付きものです。万が一の対策として、ポンプを引かれたり、予備のエアーコンプレッサー設置をご検討ください。エアーコンプレッサーは納品までに時間を要する場合も多いため、2台を交互に稼働させることも安心して温泉を汲み上げることには有効な手段です。

レシプロコンプレッサーの確認方法(Youtube)

遠方ですが修理に来てくれますか?

九州は、“湯布院、阿蘇、別府、武雄” など数多くの温泉が湧き出る地域があります。
初めてのお客様でも先ずは気兼ねなくご連絡ください。営業が止まらないために、レンタル機を積んで駆けつけたこともあります。ご安心ください。

まとめ

温泉地以外の銭湯でもエアーコンプレッサーを利用して、温泉水を汲み上げている商店もあります。エアリフトと呼ばれる手法です。生産工場で使用しているエアーコンプレッサー同様に、毎日のオイル管理やドレン抜きも必要です。予備機の設置やポンプでの万が一の備えも大切です。エアーコンプレッサーの選定や修理やメンテナンスでお困りの場合は気兼ねなくお知らせください。

文責:有限会社大西エアーサービス 大西健

大西健

コンプレッサ修理屋/大西エアーサービス

この記事を書いた人

大西エアーサービスのウェブサイト制作・運用担当。2007年よりコンプレッサ修理屋として働いています。以前の職種は洋服のパタンナーアシスタント。世界中の美術館を巡ることが趣味のひとつです。お客様の想いに耳を傾けながら、生産現場が止まらないように、コンプレッサー運用のお手伝いをしています。“迅速”かつ“丁寧”がモットーです。
コンプレッサ修理屋「大西健」の挨拶文はこちら→https://www.onishi-air.jp/office/

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